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技術力の足りない歯科医に当たってしまうと、せっかく手術したインプラントがグラついたり外れたりするケースもあります。もちろん名医と言われる歯科医が手術してもそういったことは起こる可能性はゼロではありません、その確率には大きな開きがあります。万一に備えて保証制度があるのないのかは前もって確認しておいた方がいいでしょう。
インプラント治療にもデメリットはありますがメリットの方がはるかに大きいという事実があります。自由診療で治療費が高額であっても、治療期間が長期間にわたっても、外科手術の必要性があっても、それ以上に大きなメリットを享受できます。入れ歯やブリッジは失った歯を見た目だけでしか補ってはくれませんが、インプラントは噛むという歯の機能自体を取り戻してくれます。
インプラントにすることで、美味しい食事を楽しむことができるようになります。味は当然ですが、噛んでいるという実感や熱さや冷たさまで再び感じられるようになります。固いものも普通に噛むことができるので、我慢していたものも食べられるようになります。インプラントでは噛む力は天然歯の80%まで回復します。
インプラント自由診療なので、高額な費用を準備する必要があります。でもだからといって、値段を基準にしてインプラントを選んでしまうときっと後悔します。表示金額以外のものを請求されたり、そもそも品質に大きな問題を抱えている場合もあります。インプラントを選ぶポイントは、最優先でその歯科医が信頼できるかどうかを判断することです。
歯医者はもっと評価されるべき
インプラントは1本から手術できますが、多くのケースでは数本の手術となる場合がほとんどです。高齢の方がインプラントを希望する場合が多く、埋入しなければならないインプラントが1本ではないケースの方が圧倒的に多いからです。また、大半の歯が失われている状態のことを多数歯欠損と言い、このようなケースではall-on-4といった特別な方法が用いられます。
allon-4とは、大部分の歯を失った方に行われるインプラント手術の最も新しい高度な技術です。これまでの方法ではインプラント1本に対して歯も1本でしたが、all-on-4では4:16となります。上顎もしくは下顎に4本のインプラントを埋入し、すべての歯を支えるという手法です。インプラントの埋入本数によって、all-on-6などと呼ばれることもあります。
最近は歯科医院でもインフォームドコンセントを徹底しているところが増えてきました。特にインプラントなどの費用が高額になる自由診療を行っているデンタルクリニックに多い傾向があります。外科手術というリスクと高額な治療費、長い治療期間を考えれば、患者側からしてみれば当然のことのようにも思えます。
インプラントの治療期間が長引く理由としては、歯の土台となるインプラント本体と顎の骨が結合するのを待たなければならないからです。サイナスリフトなどの骨造成を行う場合は治療期間は更に長くなります。長い場合には治療期間が3年に渡ることもあるようですが、インプラント治療完了後には生活の質が一変します。
インプラントは抜けてしまった自分の歯を人工の歯で補うための治療ですが、同じような治療に入れ歯とブリッジがあります。入れ歯もブリッジも保険が効きますので治療費は安く済みますが、それ以上にデメリットの大きさが目立つことも事実です。どちらにも言えることは、『噛めない』『痛い』ということです。
入れ歯でもブリッジでも、外見上では失っている歯はないように見えます。そうは言っても体裁を整えただけで、噛むという歯の本来の機能があるかと言えば、現実にはそんな機能は備わってはいません。外見だけを気にするのか、それとも歯の機能自体を気にするのかはいろんな状況を考慮に入れる必要がありそうです。